みんなで取り組むまち、京都

日本初の学区制小学校は、京都市からはじまったことをご存じでしょうか。

明治政府が学制を公布する3年前の明治2年(1869年)、京都では番組小学校という64の小学校が誕生しました。

幕末の戦乱、明治維新により、京都市の人口が2/3にまで減少し、京都の伝統や文化の担い手も流出の危機にあった時代。室町時代以来の自治組織「町組」を改組した「番組」の各町の住民、町衆は、この危機に立ち向かうため、自ら「竈金(かまどきん)」と呼ばれるお金を出し合い小学校を設立しました。

これらの小学校で学んだ上村松園や北大路魯山人をはじめ日本を代表する芸術家が、自身の作品を母校に寄贈されるなど、竈金の精神が脈々と受け継がれています。

これからの1000年を紡ぐまちづくり

昨今、世界的にSDGsの推進が訴えられ、複雑多様化した社会課題に対する都市のレジリエンス(強靭性、柔軟性)の重要性が注目を浴びていますが、京都の町は元来、町の人々が、自らの手で進んで社会の課題や問題を解決する気概と風土に満ちていたのです。

今、京都市では、京都で長い年月をかけて育まれてきた目利きや工夫、伝統、文化を通して、社会的課題を解決する革新的な手法と、未来を見据えた経営を実現している企業を「これからの1000年を紡ぐ企業」として認定しています。

ふるさと納税の返礼品には、1000年を紡ぐ企業のものをはじめ京都ならではの持続可能で社会課題の解決に寄与する返礼品も用意しておりますので、是非お手に取っていただきたいと思います。