京都のまちで暮らす、
ひとびとの営みに触れる

京都は観光都市。そんな印象が強いかもしれません。

しかし、国内外で高く評価されているお寺や神社、景観などは観光のためにつくられたものではありません。京都に伝わる日本の心、精神文化、その背景にある京都の人々の「暮らしの美学」「生き方の哲学」。これらが京都の魅力となり人々を魅了してきたのだと思います。そしてそれらは、多くの人たちのたゆまぬ努力や営みによって保たれています。

たとえば、嵐山の「竹林の小径」という美しい景観も、竹林を美しく守り続けている方とマナーを守って観光される方、双方が共に創り上げているものです。観光とは景色を「見る」ことではなく、心で「観る」こと。京都の「光」である文化、歴史、人々の暮らしや営みなどに触れていただきながら、京都の旅を楽しんでいただければ幸いです。