時代を超えて愛される、京の逸品
平安時代から千年以上にわたり都が置かれ、我が国の文化やものづくりの中心地として発展してきた京都。その中で、伝統産業・匠の技は師から弟子へと何代にもわたって受け継がれてきました。京都市が条例で指定する伝統産業は七十四品目。このうち、国が指定するものは十七品目にものぼります。
美しい模様が緻密に織り上げられる西陣織、繊細で色彩豊かな京友禅、優雅なデザインと繊細な仕上がりの京漆器、そして平安貴族の姫君たちが「ひいな人形」で遊んだことが起源とされる京人形など。神社仏閣が多い京都には、神仏の建築を金具でかざる錺金具という特殊な技も磨かれてきました。
伝統とは、革新の連続
京都の伝統産業は守り伝えられるだけではなく、若手の職人さんによって今も新たな価値が生み出されています。さらに伝統の技が先端技術につながっている例も。京焼・清水焼の技術を礎に世界に誇るセラミック素材を開発した京都企業からは、美しいジュエリーが誕生しました。
時代を超えて愛されてきた京都の伝統産業品。これからも多くの皆様に使い続けていただくことでその輝きは増し、技の継承にもつながります。この機会にぜひご愛用いただければと思います。